(オススメ 編集部から)芥川龍之介も中原中也も生きている

2017年11月05日

 芥川龍之介と中原中也。作品世界のみならずビジュアル面でも根強い人気の2人の人生と文学をガイドする『年表作家読本 芥川龍之介』(鷺只雄編著)と『年表作家読本 中原中也』(青木健編著)が、新しい装いで復活した(河出書房新社、各1944円)。本を丸ごと、漫画家・松田奈緒子さんの帯イラストで巻いた。前回発売から25年の時を飛び越え、実にいま感があふれてくる。
 それぞれ、幼少時からの写真、地図や絵など図版がたっぷり。年月日ごとの動向、死去・葬儀の様子に加え、没後の何十年にもわたる「没後史」で1章を立てている。35歳で亡くなった芥川は今年で没後90年、30歳だった中也は没後80年。若くして人生を終えたが、文学の生命は長いのだ。
 帯イラストでは、芥川はおちゃめに舌を出し、中也はビールをラッパ飲み。そう思って中を開くと、案外そんな2人が新しく読めそうだ。
 (大上朝美)

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