(オススメ 編集部から)いのちの輝きとはかなさ

2018年01月07日

 仕事柄、読み切れないほどの本に囲まれています。それでも休日にお気に入りの本屋さんに行き、心動く一冊に出会う喜びは変わりありません。
 年の瀬に、本屋さんからそっと差し出されるように出会った小さな本があります。石亀泰郎さんの写真集『ふたりっ子バンザイ』(夏葉社・2160円)です。子どもを撮影してきた石亀さんが年子の息子たちの数年間を写した作品で、約50年ぶりの復刊です。
 裸ん坊でじゃれあい、布団の上を転がりあい、笑って、泣いて。哺乳瓶をつかんでいた2人は、やがて手をつないで幼稚園へ――。
 ページを繰るうちに、どの子どもにもあった、そしてあるべきはずの、いのちの輝きとはかなさとがモノクロームの画面から感じられてきました。幼いいのちをめぐるニュースが続くからでしょうか。新書大の写真集から、様々思いが広がった年末年始でした。
 今年も皆さんと本とのいい出会いがありますように。(読書編集長・西正之)

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