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ニューヨークはヴィレッジにあるちっぽけでいかがわしいレゲエ・バー、その名も「Smallest Bar in NY」を舞台に、17歳の高校生コオが奇妙な人々と出会い、ふれあう日々を描く青春ストーリー。 父親の転勤によりニューヨークに移り住んだコオは、単調で退屈な学校を抜け出し、ボブ・マーリーが繰り返し流れるバーに通い始める。そこで出会うのは、日本にいたとき知り合った本多カエ、雇われオーナーのマヌ、常連客アンドレなどうさんくさい連中ばかりだ。居心地の良いバーで適当な毎日を過ごすうち、コオはいつしか街の風景に目を奪われ、路上に暮らす人々の写真を撮ることに夢中になる。そしてあるときレゲエ・ミュージシャンと親しくなり、幸運にも写真の腕を認められて、仕事を依頼されることに。そんな矢先、思いもかけない出来事がコオを待ち受けていた……。 淡い恋、ホームレスのコオロギさんとの出会い、昔の恋人の死などを経験し、コオはお気楽だった自分にサヨナラを告げる。そして、コオロギさんは諭すように言うのだった。「レゲエとかって音楽みたいにさ、揺れながらちっとずつ進みゃあ、それでいいンよ」。各章のタイトルはレゲエナンバーにちなんで名付けられ、本文には歌詞が抜粋されている。読み進むうちレゲエに心を惹かれ、独特の文体とあいまって、リズムに身をまかせる心地よさを覚えることだろう。 |
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