■聞く人の心に残る入学・卒業のスピーチ
そろそろ卒業・入学のシーズン到来。来賓や保護者として、また教育者として、行事の席でスピーチをする機会も多くなる。「人前で話すのは苦手」と消極的にならず、未来を担う子どもたちに、自分なりの心のこもったメッセージを伝えたいもの。そこでおすすめしたいのが本書である。
入学・卒業のスピーチで難しいのは、児童・生徒の年齢に応じた話題をどのような立場で話すかという見極めだ。例えば、来賓が祝辞で、校長先生のように生徒に訓示を述べるのはあまりふさわしくないという。そこで本書では、「入学式」「卒業式」「謝恩会」の行事ごとに、幼稚園・保育園、小学校、中学校、高校と分け、それぞれ校長、PTA代表、来賓、生徒代表など立場ごとに、スピーチ例と細かいポイントを解説している。また、スピーチのテーマのバリエーションや、「時候表現」「心に残る金言・格言・ことわざ集」など、言葉選びや話題探しのヒントも多数紹介されているので、併せて使うと、自分なりのスピーチ原稿を作るのにも役に立つ。
監修の佐藤氏は、中学・高校・大学で一貫して学校教育の現場に携わってきた。その幅広い経験に培われたアドバイスからは、子どもたちへの細やかな愛情が伝わってくる。人生の栄えある区切りの日、本書にならって心に響く誠実な言葉を贈りたい。