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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>BOOK TIMES> 記事 あしたの私のつくり方 [著]真戸香[掲載]2007年04月27日夕刊 ■少女の孤独と精いっぱいの成長を描く 等身大の少女の悩みと成長をみずみずしく描き、一躍、脚光を浴びた話題の小説である。著者にとっては小説第一作というが、早速、成海璃子主演で映画化が実現し、4/28には待望の公開となる。 主人公、寿梨(じゅり)は、いつも何かの役を演じてしまう小学6年生だ。学校ではいじめられないよう「目立たない私」を、家では不仲の両親を気づかう「よい娘」を演じてきた。一方、あこがれの同級生、日南子(かなこ)は、成績優秀で性格もよい人気者だが、些細(ささい)なことで突然いじめられる側となる。その陰湿な仲間はずれは、中学になっても続いた。やがて高校生となった寿梨は、転校先の学校で偶然、日南子のメールアドレスを知る。そして「もういじめられてほしくない」との思いから、名前を明かさないまま日南子にメールを送り始めた。内容は、自分と日南子をモデルにした「ヒナとコトリの物語」だ。メールの中で、不器用に心を通わせていく二人。しかし、寿梨が作り出した物語は、結局は「偽りの自分」を演じるためのもので現実に戻るときが近づいていた。 両親の離婚、母親の再婚話、友だちには次々と彼氏ができて……、自分にはこの世のどこにも居場所がない。そう感じる少女の深い孤独と、「本当の自分」を見つけるまでの精いっぱいの再生の物語。ほろ苦くも爽(さわ)やかな感動が広がる1冊である。
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