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長男が危ない!―熱心な母親ほど要注意 [著]杉山由美子

[掲載]2007年05月25日夕刊

■長男を叱(しか)りすぎていませんか?

 「下の子は要領がいいけど、お兄ちゃんは心配で……」とつい長男に手をかけてしまう母は多い。「長男・初めての子」ともなれば期待いっぱい、しつけや勉強に気合も入る。でも「ちょっと待って」と本書は言う。

 いま不登校やひきこもり、ひいては優等生の犯罪まで、問題を抱える子は第一子長男が多いという。ひとりっ子より、下に兄弟のいる長男の子育てに要注意、というのだ。

 往々にして、長男は親の期待とプレッシャーが集中し、かつ下の子に親の愛情を奪われ、比較されるつらい存在だ。こだわりが強くて育てにくい子や軽度発達障害のある子も少なくないため、母が過干渉になり、叱ってばかりにもなりがちだ。でも叱りすぎると子どもは自己否定に陥り、親子関係が悪化してしまう。

 さらに外遊びや異年齢で群れる機会が激減し、もまれて育つことが少ないため、思春期や社会に出てから挫折にあい、身動きがとれなくなる「もろい長男」が育ちやすい。

 ではどうすればいいのか? 著者は各界の専門家や長男と母たちを多数取材し、答えを探っている。一言でいえば、母も子ももっと外へ出よう、子どもの人生は思い切って子どもに任せよう、となる。そして「心配で胸がいっぱいなのはわかるけど、叱りすぎないで」と訴える。危うい長男たちを救う、貴重な1冊だ。

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