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大人の漢字 再入門 [著]宮腰賢

[掲載]2007年05月25日夕刊

■漢字の起源を探り、漢字を見直す

 アルファベットやかなは音を表す記号だが、漢字はその1字1字がそれぞれ意味を宿している。もっとも基本となる漢字は、ものの形を写し取った象形文字から発生した。たとえば「月」「日」「山」「川」「人」「犬」などが挙げられる。また、「一」「二」「三」「上」「下」のように数や物事の抽象概念を符号のように表した漢字は指事文字といわれる。これらを組み合わせることで、次々に新たな漢字が誕生した。漢字の起源は字形に重きをおく説、字音に重きをおく説などさまざまだが、視点を変えると一つの漢字にも多種多様な解釈があることが分かっておもしろい。

 本書は定評のある字源説に基づいて漢字の出自を分析。それぞれの漢字に込められた思いを蘇(よみがえ)らせた。まず、その起源が分かるようにそれぞれの漢字を絵で示し、さらに古い字体を添えている。「包」を例にとると、この漢字は人の腹中に胎児を抱える形を描いたものだという。「包(ホウ)」を音符(音を表す符号)とした漢字として咆・庖・抱・泡・砲・飽などを採り上げ、熟語例として咆哮(ほうこう)・庖丁・抱擁(ほうよう)などを紹介する。さらにこれらの漢字がより身近に感じられる書き文字に近い書体を添えた。書き取りや音符の漢字を受け継ぐ「大変身しりとり」などのページもゲーム感覚で楽しめる。改めて漢字のすばらしさと魅力が堪能できる。

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