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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>BOOK TIMES> 記事 木久蔵流 がんばらない子育て [著]林家木久扇、二代目林家木久蔵[掲載]2007年05月25日夕刊 ■落語界の人気者がつづる父と子の絆 前代未聞の親子同時襲名を成し遂げた、林家木久蔵改め木久扇と二代目木久蔵。落語界の爆笑親子とも言うべき二人がつづった子育てエッセーが本書である。 初代木久蔵といえば、長寿番組『笑点』のレギュラーとして、また創作落語の名手として、元気いっぱいの笑いを振りまいてきた姿が思い浮かぶ。その明るさは、私生活でも変わらないようだ。二代目木久蔵が幼かったころ、誕生日に菓子箱いっぱいのミニカーをプレゼントしたり、ペットの亀にリードをつけて散歩していたらNHKに取材されたりと、いたずら好きで子煩悩な父親像がほほ笑ましい。そんな父に育てられた二代目木久蔵は、反抗期がなかったという。その理由は、至極単純。父のことをすごい人だと思っていたから。本職はもとより、絵や工作も上手。さらに仕事も趣味も生活も面白がる前向きな姿勢に尊敬の念を感じていたそうだ。「父は、僕がやることを昔からなんでも面白がって、興味をもって見てくれました」と息子が言えば、父は「ひとつの命として好奇心をもって見つめると、こんなに面白い存在はないと思います」と振り返る。愛情をたっぷり注がれ、父の生き方をお手本として育った子どもは、父譲りの大らかさで落語界の人気者になった。難しいことは何も言う必要もない。ごく自然に親子は強い絆によって結ばれているのである。
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