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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>BOOK TIMES> 記事 ビジュアル漢詩 心の旅1―悠久の古都を巡る [監修]石川忠久 [写真]山口直樹[掲載]2007年05月25日夕刊 ■李白、杜甫などの名詩を幽玄な写真とともに 漢詩の世界を旅愁ただようビジュアルとともに読む『ビジュアル漢詩心の旅』全5巻シリーズ。読みやすい文字サイズとていねいで平易な解説で、初心者でも気軽に漢詩に親しめる。 第1巻は『悠久の古都を巡る』と題し、5000年の歴史を誇る中国で首都として栄えた西安、洛陽、開封、北京、南京、杭州に、蜀の都・成都を加えた七つの都を舞台にした30編を掲載。『ビジュアル漢詩』とある通り、詩情あふれる写真の数々が、しっとりとした古都の風情を存分に伝えている。例えば、乾隆帝「盧溝暁月」には北京郊外の盧溝橋全景、杜甫の「絶句」には四川省の春景色や、杜甫が住んだ草堂跡の写真が添えられる。崩れかけた清代の城壁が、夏の杭州西湖のきらめきが、豊かな詩のイメージをふくらませてくれる。 「古都には独特の“匂い”がある」という監修の石川氏は、二松学舎大学名誉教授、全日本漢詩連盟会長で、長年にわたってNHKラジオ『漢詩をよむ』の講師を務めていた漢詩の世界の第一人者である。一方、写真作家の山口氏は、近年は『唐詩選』『唐詩三百首』のため、1年の半分以上を中国に滞在し撮影を続けているという。巻末では、絶句と律詩の違いや、押韻や平仄(ひょうそく)といった声律上の決まり、対句など、漢詩をより深く味わうための基本規則も紹介されている。
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