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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>BOOK TIMES> 記事 愛、平和、パッチギ! [著]井筒和幸、李鳳宇[掲載]2007年05月25日夕刊 ■『パッチギ!』ワールドのすべてが1冊に 現在、全国で公開中の『パッチギ! LOVE&PEACE』は、在日韓国・朝鮮人たちの生きざまを、戦争とクロスさせて描いた話題作だ。前作『パッチギ!』は1968年の京都が舞台だったが、続く今作では、6年後、東京下町のコリアンタウンに移り住んだアンソンとキョンジャ兄妹の、その後の人生が語られる。監督は、骨太の話題作を次々に手がける井筒和幸。プロデューサーは、現在のアジア映画ブームを巻き起こした名仕掛人、李鳳宇である。この二人が、『パッチギ! LOVE&PEACE』に込めた思いを多面的に語ったのが本書だ。 李自身「在日」で、第2作に出てくるエピソードのほとんどは彼の体験に基づくという。本書でも、まさに“パッチギばり”の生い立ちが明かされる。さらに、李と政治学者、姜尚中との対談では、映画を素材として、現在の日本とアジアが抱える問題が浮き彫りにされる。一方、井筒監督は、2作とも音楽を担当した加藤和彦と対談。時代の空気を伝える音作りについて、生き生きと語る加藤が印象的だ。 「歴史を知らないでは、平和も未来も語れない」という監督。人間の感情の本質に訴えかける「強い」作品を作りたいという李。双方の思いが詰まった本書は、映画の世界を2倍、3倍にも増幅してくれる。
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