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レンアイケッコン [著]小手鞠るい

[掲載]2008年03月28日夕刊

■運命の出会いに導かれた、さわやかな恋物語

 一生でたったひとつの恋をして、ただひとりの人を愛し抜きたい――そう心に願い続け、恋愛結婚を夢見る八木雪香(やぎ・ゆきか)。留学先のニューヨークで、不思議な偶然に導かれるように黒柳和道(くろやぎ・かずみち)と出会う。ふたりは、お互いを「シロヤギ」「クロヤギ」と呼び合い、メールを交わすうちに、いつしか愛し合うようになる。ところがその後、単身で日本に帰国した雪香は、二度と和道と会うことはなかった。それでも思いを断ち切れない雪香の目にある日とびこんできたのは、『こちら黒やぎ絵本館』というホームページだった……。

 雪香は、過去の悲しい思い出にとらわれ、新しい恋に踏み出せずにいるが、「黒やぎ」と名乗る『黒やぎ絵本館』の管理人に励まされ、つらくとも自らの力で立ち直ろうとする。心と心が呼び合うような運命的な出会いとは、決して単なる偶然ではなく、日々訪れるささやかな出来事やさまざまな人との出会いを大切にする心がけから生まれてくるのだ。そんな真実を彼女は信じるようになる。そして、そんな雪香を待ち受けていたのは、まさしく偶然の重なりが運んできた思いがけない結末だった。

 本書は、ベストセラーになった『エンキョリレンアイ』『サンカクカンケイ』に続く恋愛小説三部作の第3弾。恋にひたむきな女の子の心の揺れをみずみずしく繊細な筆致で描く。ほんわりと温かく、さわやかな恋物語である。

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