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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>BOOK TIMES> 記事 車いすの旅人が行く! [著]木島英登[掲載]2008年04月25日夕刊 ■真のバリアフリーを考えるヒント 車いすで行動しようとすると、「事故があると救助できないから」「規則だから」と拒まれることが少なくない。が、本当のところはどうなのか。車いすだと一人で飛行機に乗ったり、野球を観戦したりすることにどれほど支障があるのだろうか。「受け入れる心があれば、物理的な設備が十分でなくとも問題にならないことも多い」と本書の著者はいう。高校3年生の時にラグビーで脊髄(せきずい)を損傷。車いす生活になった木島氏はこれまでに世界80カ国以上をめぐり、世界のバリアフリーを実際に体験してきた。その彼が車いすで出会った日本全国でのエピソードをつづっている。 電車や飛行機、フェリーなどの交通機関、遊園地や寺社などの観光スポット、宿泊施設、飲食店などバリアフリーへの対応は地域や施設の規模によってもまちまちである。さらに設備以上に人々の考え方のバラつきが大きい。ハードとソフトのバランスがとれて、初めて真のバリアフリーと呼べる。だから理想のバリアフリーとは人によって異なるのだ。ただし、「配慮のしすぎは障害の強調になり、逆差別を生む危険性がある」「障害のない人と同様に利用できる配慮があるなら優待措置は無用」と木島氏。本書は心のバリアフリーとは何か、自立とは何かを考えさせられる一冊である。巻末の都道府県別心のバリアフリー度ランキングも興味深い。
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