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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>BOOK TIMES> 記事 The Japan Times社説 1897―2007 英字新聞が見た日本と世界の110年 [編]ジャパンタイムズ [監修]又江原裕[掲載]2008年04月25日夕刊 ■1世紀を超えるジャーナリズムの軌跡 明治30年に創刊されたジャパンタイムズは、日本人の手による日本で最初の日刊英字新聞である。その社説のなかから折々の話題に触れた27本を対訳、CD付きでまとめたのが本書である。温故知新という言葉があるが、どの社説からも現代に生きる私たちへの雄弁なメッセージが伝わってくる。 たとえば創刊に当たって同紙は外国人と日本人の関係を取り上げ、「摩擦解消に取り組むことの重要性は、いくら強調しても強調しすぎることはない」と訴えたが、1世紀を経た今でも通用する指摘だろう。その意味で同紙の創刊は、グローバリゼーションへと向かう時代における日本が果たすべき役割を先取りする記念碑でもあった。 また本書を通じ、当時の日本人が激動の時代のなかで何を考えていたかについても知ることができる。日英同盟の成立について「その責任こそわれわれを真の意味で文明国の一員にするのだ」と高らかにうたいあげる姿勢は多くの国民の共感を呼んだ。その後、日本は近代史の波に翻弄(ほんろう)され、大きな転機を迎える。昨年、同紙は「(日本人は)今も残る悲観主義をすべて捨てて自信を持つ時期に来ている」と社説に書いた。同紙ならではのマニフェストともいえる。
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