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〈著者に聞きました〉人と会うは幸せ! 嶋田親一さん

[掲載]2008年04月25日夕刊

■テレビ屋が書いた芸界秘話

 ディレクター、プロデューサーとして演劇をはじめ、ラジオ、テレビ、映画の裏方を50年以上もやってきました。この間に役者、脚本家、作家など多くの人たちと出会い、時を共にしました。それを書き残しておきたいという思いがこの本の誕生のきっかけですね。辰巳柳太郎、森光子、石原裕次郎など役者28人、北條秀司、井上ひさし、倉本聰など脚本家・作家14人、そして古賀政男、王貞治、玉置宏など異分野の著名人8人を合わせた50人の方々とのふれあいを自分の目で見たまま、肌で感じたまま書かせていただきました。

写真  

 昭和35年当時のテレビドラマは生放送。僕も毎日、リハーサル、本番、取材の連続で大忙し。その頃から手帳にスケジュールやメモを残すようになりました。これを見ると、その時の記憶が鮮明に思い出されるんですよ。昭和43年、森繁久彌と美空ひばりのジョイントコンサートの打ち上げの夜、森繁さんはひばりちゃんのために大きな紙に筆で「あくがれは てのひらの上の ギヤマンの玉なりや……」とサラサラと書いた。それがあまりにもすばらしくて僕はとっさにメモをとっていました。新国劇に入団したいという田宮二郎と赤坂で初めて会ったのもこの年ですね。昭和ひと桁(けた)生まれは貧乏性というか、手紙でも手帳でも捨てられないんです。他人にはがらくたでも僕にとっては宝物。今回はそれを証明できたかな(笑い)。

 テレビ創成期はそれこそ活気があって、みんなの熱の入れ方が半端でなかった。この時代の空気を書きとめておくのも僕の役割だと思っています。この時代を知らない若い世代にもぜひとも読んでほしいですね。(談)

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