[掲載]2008年5月30日
■病気を治す特効薬は便通のよさ
たかが便秘と軽く考えてはいけない。よい排便ができない腸は、多くの臓器に悪影響を及ぼす。つまり、腸が健康な人は全身も健康ということだ。実際、大腸がんの7割は直腸とS状結腸にできるが、著者によればこの部分に便が長くとどまることが、がんの原因の一つと考えられるともいう。下痢も同様でO157による下痢は命にかかわることもある。こちらも見過ごすことはできない。
このような排便障害をなくすにはどうしたらよいか。まずは本書の項目に沿って、自分の便の状態と排便回数をチェックしよう。その上で薬物治療、食事療法によって根本的に治す方法がある。疲れ切った臓器を休ませるための「プチ断食」も効果的だ。また「便秘を治し、腸を健康にする食事」では、著者の考案した食物繊維療法ともいえる「ワンカップ法」や「おすすめレシピ」が紹介されている。
さて排便障害の背景には現代人特有の生活習慣の変化があると著者は解説する。日本人の腸内環境は、米や果物を食べなくなり、肉類や乳製品をたくさん食べるようになってから悪化し、腸の病気が増えはじめた。人の腸には100兆個もの細菌が住むが、善玉菌は免疫力を高め、便秘や大腸がんを予防する。それだけに、腸内環境をバランスよく保つ努力が欠かせないのである。
著者:松生 恒夫
出版社:リヨン社 価格:¥ 1,155
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