[掲載]2008年6月27日夕刊
■情報を楽しむ姿勢がうれしい
ネットに押されているせいか、エンタメ系情報誌の元気がない。ページを開き、行きつ戻りつしながら情報を得ていく楽しさは、やはり雑誌でなければ味わえないのだが。ただ、インドア系エンタメ総合情報誌を謳(うた)う、この「オトナファミ」を手にすると、まだまだ情報誌は健在だと安心できる。とにかく、欲しい情報を満載しているだけでなく、情報そのものを楽しめるのはうれしい。作り手が情報を楽しんでいることが伝わってくるのだ。
新作の映画、DVD、ゲーム、コミック情報が柱となっているのだが、情報の読ませ方、見せ方にも工夫がなされている。数行のコメントでも、なかなか含蓄のある内容だったりするのだ。たとえば、最新号でジブリアニメの新作『崖の上のポニョ』の特報が載っている。その5ページほどに、映画の内容、声優の紹介、見どころ、さらにはこれまでのジブリの歴史までが過不足なく解説されていく。
この最新号のユニークかつ目玉となる企画は「書店3000店が選んだ次世代ヒット候補の漫画ランキング」だろう。一昨年に続く2回目で、ベスト50が挙げられる。知らない作品が多いのは、青田買いだからだ。栄えあるトップに輝いたのは中村光の『聖☆おにいさん』。この作品、来年あたりは確実にブレークするはずだ。流行の先取りもまた、良質な情報誌の特徴である。
出版社:エンターブレイン 価格:¥ 580
著者:中村 光
出版社:講談社 価格:¥ 580
ここから広告です
広告終わり