[掲載]2008年6月27日夕刊
■育てて楽しむつるバラの魅力満載の1冊
つるバラは、オールドローズなども含み、植え付けのスペースがわずかでも、壁面や柱、あるいは窓辺に誘引して楽しめるのが大きな魅力だ。またマンションなど土のない場所では、鉢栽培でもドラマチックな景観をつくり出すことができる。楚々(そそ)とした花の可憐(かれん)さも相まって、つるバラを楽しむ人は年々増えているが、樹形や木の性質まで理解して育てている人は少ないのではないだろうか。
つるバラの樹形は、花の咲かせ方や植える場所、管理に大きくかかわるという。そこで、樹形を12に分け、初心者にもわかるように使い方や扱い方を解説した本が登場した。著者は、著名バラ園の責任者を経て、長年バラを使った庭作りに携わってきた。本書では、剪定(せんてい)や誘引の仕方を図解するほか、苗選びから土作り、植え付け、移植、病害虫対策、鉢栽培といった基本の育て方について解説。さらに壁面やトレリス、アーチなどを使った種々の仕立て方を紹介する。各スタイルに合ったバラ品種の、美しい写真も目を引く。
葉を落とした冬の枝ぶりも含め、さまざまな庭とつるバラの写真が全編を彩る。「つるバラの咲く風景は、見る人の心を揺さぶります」と著者。品種が多いのでとかく花に目がいきがちだが、木や葉の性質も知ると興味はつきない。自分なりの工夫で、好みの演出を楽んでみてはいかが。
著者:村田 晴夫
出版社:講談社 価格:¥ 1,995
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