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その間取りで幸せに暮らせる? [著]飯沼孝

[掲載]2008年8月27日朝刊

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■後悔しないマンション選びのために

 戸建住宅と違い、マンションは購入時に間取りが決まっていることが多い。後で使い勝手の悪さが発覚しても、構造的に変更できないこともある。それなのに、マンションを選ぶ際には、広さや立地条件に比べて間取りを軽く考えていないだろうか。良い間取りは、将来にわたって快適な暮らしを営むことが可能。しかも将来、売却や賃貸に出す際の資産価値も高いという。本書は、実際の間取りを58例も取り上げ、「良いところ」と「気になるところ」を評価した労作である。

 注意点は、柱の出っ張りも部屋の面積に含まれる、でこぼこした形状の部屋はデッドスペースが生じがち、共用廊下に面して開口部のある部屋はプライバシーとセキュリティーに問題あり、水回りが狭いとストレスを生じがちなどなど。一般の人が見落としがちな点も、具体的に解説している。間取りの中には、床面積が160平方メートル以上もある満点のマンションも。著者によると、購入する、しないにかかわらず、良い物件を見ておくことは大切なのだそうだ。

 マンションを供給する側は、外観や共用施設、内装設備の充実に競って力を注いでいるという。間取りの設計は二の次であることが多いのだ。生活者の視点で本書に記されたマンション選びのノウハウは、きっと実用に役立つだろう。

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