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ステロイド薬がわかる本 [編著]宮坂信之

[掲載]2008年8月27日朝刊

■ステロイド薬にまつわる誤解を解く

 ステロイドはわが国ではよく知られる薬の一つだろう。ところがその意味や作用について正確に理解している人は多くない。理由の一つには一般向けの解説書が少ないことがある。したがって、ステロイドは副作用が避けられない怖い薬といったイメージが先行したり、その一方で運動選手のドーピングと結びついて話題になったりもする。

 それだけに本書は、現在もステロイドを使って治療中の患者のみならず、私たちが知っておくべき知識を分かりやすく凝縮した解説書として時宜を得た一冊といえる。一読すると、実はステロイドにはいろいろな種類があることが分かる。どのように効くのか、どのような病気に効くのかといったメカニズムが一目瞭然(りょうぜん)である。

 主な病気の解説では膠原(こうげん)病、関節リウマチに始まり、呼吸器や耳鼻咽喉(いんこう)科、腎臓内科など診療科目ごとに、「どんな病気か」「どんな治療をするか」「ステロイド薬の用い方」「注意すべき副作用とその対策」について詳しく触れている。何よりもその副作用については、Q&Aを交え、多くのページを割いているだけに大変心強い。執筆者はいずれも第一線で診療にあたっている医師たちである。要するに、ステロイドにまつわる大きな誤解を解く本なのである。

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