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愛でたい文庫 記事一覧

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闇の奥 [著]コンラッド

 コッポラの『地獄の黙示録』で、この原作(中野好夫訳)に当たったその昔。映像の豪奢な狂気に比べ、活字は思わせぶりで重苦しかった。が、新訳で読めば、若き冒険野郎の体を射貫いた“生のセ………[記事全文]

[評者]温水ゆかり [掲載]週刊朝日2009年11月6日増大号

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四十日と四十夜のメルヘン [著]青木淳悟

 面白い。“ああ、やってる”という感じで。現代文学では、分かりやすいプロットは忌避される。表題作は4日間の「わたし」の日記(日常)を解体、時系列をバラしてコラージュする。連結イメー………[記事全文]

[評者]温水ゆかり [掲載]週刊朝日2009年10月30日号

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ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ [著]ブルボン小林

 どうしてこんな本を手に取るの?ファミコン、チンプンカンプンなのに。という腰引け感はすぐ、“面白いよ、このゲーム・エッセイ”という前のめりに変わる。  まず構成の妙を挙げたい。巻頭………[記事全文]

[評者]温水ゆかり [掲載]週刊朝日2009年10月23日号

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足利事件―冤罪を証明した一冊のこの本 [著]小林篤

 「この本を、僕はずっと無用の長物だと思っていました」。文庫本あとがきをこんな一文で書きおこす著者。4歳の幼女が殺された足利事件(90年)で菅家利和さんが逮捕されたのは91年。著者………[記事全文]

[評者]温水ゆかり [掲載]週刊朝日2009年10月16日号

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博士の異常な健康─文庫増毛版 [著]水道橋博士

 「増毛」の二文字に目が釘付け。に、なった全国のプチや“もどき”のショーン・コネリー様、ごめんなさい、ここはあっさり。プロテイン入りシャンプーがよさそうですよ。  さて、博士が挑ん………[記事全文]

[評者]温水ゆかり [掲載]週刊朝日2009年10月9日号

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51番目の州 [著]ピーター・プレストン

 政権交代どころか、政権放棄小説。政界の“フォレスト・ガンプ”とでもいうべき流れの近未来型冗談小説で、ニヤニヤ、クスクス、最後のオチまで楽しめる。  時はブレア政権から約30年後、………[記事全文]

[評者]温水ゆかり [掲載]週刊朝日2009年10月2日号

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裏返し文章講座―翻訳から考える日本語の品格 [著]別宮貞徳

 アンビリバボー。原文ではこうだったとは。欠陥翻訳を通して日本語の品格を問う爆笑講談、じゃなかったオモシロ講座である。   さて誤訳と悪訳、どちらがより性悪かといえば、別宮先生(元………[記事全文]

[評者]温水ゆかり [掲載]週刊朝日2009年9月25日号

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第七官界彷徨 [著]尾崎翠

 “屋根裏の夢想者”尾崎翠(1896〜1971年)の代表作。赤毛の小野町子を語り手に、2人の兄と従兄との同居生活を描く。  町子自身は「風や煙の詩を書きたい」と憧れる詩人の卵で、長………[記事全文]

[評者]温水ゆかり [掲載]週刊朝日2009年9月18日号

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当確への布石 (上・下) [著]高山聖史

 選挙は国費で催す大規模シューカツ。議員特権もあわせれば年収約5千万の職場だもの。その消費税額ほどの年収でアップアップしている層から見れば、まさにサマージャンボ1等の前後賞だ。  ………[記事全文]

[評者]温水ゆかり [掲載]週刊朝日2009年9月11日号

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スキャンダルを追え! 「噂の真相」トップ屋稼業 [著]西岡研介

 こんな活きのいい本、めったにない。新聞記者から「三流誌」にダイブしたあんちゃんの転職日記。と、茶化すには、あまりに危険で愉快なペンの武闘派エッセイだ。  転職は神戸新聞時代に阪神………[記事全文]

[評者]温水ゆかり [掲載]週刊朝日2009年9月4日号

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すじぼり [著]福澤徹

 大藪春彦賞受賞作(08年)。おもにホラーをものする著者(1962年生まれ)だが、これは見習い任侠小説にして青春成長小説。  舞台は北九州。私立大学4年生の亮こと「ぼく」は就活もせ………[記事全文]

[評者]温水ゆかり [掲載]週刊朝日2009年8月21日号

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もののはずみ [著]堀江敏幸

 女にとって男の蒐集癖は謎だ。あれは築城? 王権宣言? その点、本書は行き当たりばったり。有用のものから無用のものまで、主にフランスの古物市などで散文的に購入した“ちょっと前まで使………[記事全文]

[評者]温水ゆかり [掲載]週刊朝日2009年8月14日号

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警察小説傑作短篇集 [選]大沢在昌 [編]日本ペンクラブ

 郷原宏氏が解説でこう書く。現在の警察小説がブームの流れを作りだしたのは『新宿鮫』(1990年)と『動機』(2000年)だと。確かにそう。“鮫”によって日本にハードボイルドが根付い………[記事全文]

[評者]温水ゆかり [掲載]週刊朝日2009年8月7日増大号

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麺道一直線 [文・写真]勝谷誠彦

 全国に地元ならではの麺(「地麺」)を探した麺紀行。この手の本はつい買ってしまう。『点と線』の安田夫人のように空想の旅をするために。  うどん、そば、ラーメン、チャンポン、沖縄そば………[記事全文]

[評者]温水ゆかり [掲載]週刊朝日2009年7月31日号

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