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ここから本文エリア ビジネス書 お金より名誉のモチベーション論 [著]太田肇[掲載]2007年01月28日 ■承認欲求、日本でどう生かす 日本人はお金により動機づけられる「経済人」である以上に、人から認められたい承認欲求で動く「承認人」であるとの自説を展開。この特質に合わせていかにモチベーションを高めるか、独自の人材活用論を説く。著者は同志社大学教授の経営学者だが社会学や心理学も織り込み、馴染(なじ)みやすい内容に仕立てられた。 著者が着目するのは、優れた成果が積極的に認められる「表の承認」より、調和を保ち、嫌われたりしないよう消極的に認められる「裏の承認」が今も重視される現実だ。この切り口から種々の問題をとらえる。 例えば、社員が不正に手を染め、周りが見て見ぬふりをする背景には「裏の承認」の圧力があるのではと想定し、少子化問題も、育児休業を取ったり残業を断ったりしづらい雰囲気が残るのも一因と問題提起する。 こうした「裏の承認」から解放し、「表の承認」で動機づけるための方法が後半示される。同じ「褒める」でも上下関係の中だけで行うと褒められることが目的化し、上司に統制されている構図になりがちだ。そこで顧客の評価など、外の世界の承認を上司がフィードバックすると自信がつき、モチベーションが上がる。 重要なのは承認の多元化による「名誉の分かち合い」だという。理想は自ら承認する自己承認だろう。「経済人」より「承認人」が前提だとマネジメントのあり方も変わる。経営者、管理職には一読の価値あり。
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