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ビジネス書

世界一やさしい問題解決の授業 [著]渡辺健介

[掲載]2007年08月05日
[評者]梶山寿子(ジャーナリスト)

■人生を切り開く力つける

 中高生のために書かれた「問題解決スキル」の解説書。だが、書店ではビジネス書の棚に置かれていることもあって、買っているのはもっぱら大人たちのようだ。親が子どものために……という感じでもない。

 ポイントは、気軽に読めそうな薄さとわかりやすさ。それが奏功し、ベストセラーになっている。

 問題解決とは、現状を理解し、原因を見極めて、効果的な打ち手を考え、実行すること。著者は、勤務先の経営コンサルティング会社、マッキンゼーでこの思考法に出合い、「なぜ、もっと早く教えてくれなかったんだろう」と感じる。それが本書執筆の動機となった。

 子どもの頃から、問題解決のスキルを磨き、「主体的に考え、行動する」癖をつける――それが人生を切り開く力になると、著者は説く。先行き不透明な今の社会には、問題を乗り越える能力が必須だからだ。日本の学校教育に、こうした視点が欠けているのは言うまでもない。

 本書では中学生バンドのコンサート集客アップ戦略を例に、「分解の木」「マトリックス」といった分析ツールを使って、問題解決のプロセスを解説する。要点は「複雑に見える問題でもいくつかの小さな問題に分解すれば解ける」ということ。これでスキルが身につくわけではないが、基本は理解できる。あとは使いこなすことが肝心か。夏休み、親子で身近な問題解決に挑んでみては。

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