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ここから本文エリア ビジネス書 ナガオカケンメイのやりかた [著]ナガオカケンメイ[掲載]2008年02月17日 ■着実なアプローチで前へ 東京都世田谷区の環状8号線沿いに「D&DEPARTMENT PROJECT」というユニークな空間がある。デザイナーのナガオカケンメイが8年前に「デザインとリサイクルを融合した新事業」として開いたオフィス併設のショップだ。 本書はオープンから今にいたる試行錯誤を綴(つづ)ったブログの集成。格差社会が喧伝(けんでん)される一方で、勝ち負けに左右されないユルい生き方が、豊かで平和な若者たちに支持されているが、そんな新世代の価値観を象徴するプロジェクトを、どのように発想し、実現させてきたか。夢と現実とのギャップと、そこから生まれるオンリーワン・ビジネスというものが行間から伝わってくる。 ショップの源にあるのは、「ホームセンターが日本のデザイン消費をダメにしている。だから、ホームセンターがかっこよくなればいい」という、アンチ大量消費社会の思想だ。店内に並ぶ中古の家具雑貨は、「普通ならゴミのように捨てられるものでも、デザインの視点で生活品として復活させることができるかもしれない」という信念で選ばれたものたち。 思想を事業に結び付ける過程には数々の困難があるが、著者は「爆発的なヒットを狙わない」「立派を目指さない」という、着実なアプローチで前に進んでいく。現在、店舗網は大阪、立川、札幌にも。そこにあるのは、ユルさではなく骨太な姿勢だ。
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