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ビジネス書

33人の否常識 [著]グループ・オブ・33

[掲載]2008年03月02日
[評者]梶山寿子(ジャーナリスト)

■常識を破るしかない

 トム・ピーターズ、ダニエル・ピンクといった米ビジネス界の著名人33人が成功の秘訣(ひけつ)を綴(つづ)った書。呼びかけ人は『バイラルマーケティング』などで知られるセス・ゴーディンである。72の短いエッセーはそれぞれ示唆に富み、どこから読んでも可。経営やマネジメントの極意あり商品開発のアドバイスありと、語られる内容は幅広い。ちなみに著者の印税はチャリティーに寄付される。

 誰がどれを書いたかはあえて記されていないが、「個人や組織が成長するには常識を破るしかない」とのメッセージは一貫している。「変化に賭けることこそ、一番安全な賭け」「偉大なアイデアを手に入れたいと願うならば、既存のアイデアを盗むこと」「企業内重力をはね返すには、十分に加速すればよい」と刺激的な提言が並ぶ。壁にぶつかったとき開きたい一冊。誰でも一つや二つは自分の胸にガツンと響く箴言(しんげん)が見つかるのではないか。

 現状打破には、リスクを恐れぬ姿勢と斬新な発想が求められるが、それが革新的かどうかは「あくまでも消費者が決める問題だ」と諭す。「椅子(いす)取りゲームで勝つには、椅子の数が多いほど時間がかかる」「本部は現状維持の砦(とりで)。辺縁にいれば、実験ができる」などキャリア設計に役立つ至言も。「種がわずらわしいからといって、スイカを食べる楽しみを忘れるな」。これも心しておきたい。

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