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ここから本文エリア ビジネス書 仕事に役立つインテリジェンス [著]北岡元[掲載]2008年04月20日 ■CIA分析官のつもりで 「インテリジェンス」といえば、スパイや盗聴など国家安全保障を目的とする諜報(ちょうほう)活動のイメージが最近は強い。しかし本書が解説しているのは、そういった映画もどきの話ではなく、米中央情報局(CIA)などが試行錯誤で開発してきた情報を的確に分析するための手法である。 我々市井のビジネスマンも、限定された時間の中で将来を予測しながら決断を下す必要性に日々、迫られている。本書は「仕事に役立つ」とうたっているが、確かに読んでいて思わずひざを打つポイントが多い。「あの時の失敗はまさにこのケースだなあ」と苦笑させられる。 直観の原動力となる「ヒューリスティクス(判断や評価にいたる思考の近道)」は有用ではあるが、それはバイアス(偏り)の元凶でもある。判断の基礎とすべき「ベースレート(事前確率)」を無視したり、直接見聞きしたことを重視し過ぎたり、「必ず因果関係がある」と思い込んだりと、様々な過ちを人間は犯す。 このため、直観を重視するアートとしての分析と、メソッドによる積み重ねを重視するサイエンスとしての分析を融合する必要があるという。その手法として複数の仮説を競い合わせて分析する「競合仮説分析」が紹介されている。使いこなすには訓練が必要だが、本書には練習問題(軍事的緊張のケースなど)も掲載されている。CIAの分析官になったつもりでトライしてみてはいかが?
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