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非公認 Googleの入社試験 [編]竹内薫

[掲載]2008年8月31日

  • [評者]勝見明(ジャーナリスト)

■刺激的な奇問に珍解答も

 入社試験で焼き魚定食を食べさせ、手先の器用さをみる町工場を取材して驚いたことがある。その器用さが世界最高の技術を生む。一方、世界のトップIT企業グーグルの入社試験には別の意味で驚かされる。

 「あなたが10円玉の大きさに縮められミキサーに入れられたらどうするか」「海賊の親分が部下に殺されずに分け前の98%をとる方法は」「入社したら同僚が学生時代に頼っていた本の著者だったら」等々、「なんじゃこれは」的なトンチから、心理テスト、論理学、確率計算、物理学とバラエティーに富み、考え出すとはまる問題が並ぶ。

 書名に「非公認」とあるのは問題が非公開のため。そこでインターネット上でググって(検索して)集めた。IT技術者、物理系大学院生、塾講師、肉体系スポーツインストラクターなどが解き、科学作家の編者が解法と出題意図を解説する。

 奇抜な発想の名珍解答も続出。頭の体操的なお手軽本だ。とはいえ、文献を調べないと解けない数学や物理の超難問などはまったく歯が立たない。本番の試験では電話面接で即答を求めたりするという。

 圧倒的な強さを誇るグーグルも、上をいく存在が明日現れたら、一気に負けるかもしれない。だから今日のグーグルを超えるグーグルをつくる人材を採る。そのための試験、と考えると奇問一つにもすごさを感じる。夏バテの脳には刺激剤だ。

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