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文庫で読めるカポーティ作品と評伝
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米国の作家トルーマン・カポーティ(1924〜84)を描いた映画「カポーティ」の公開が9月30日から始まるのを機に、著作がつぎつぎ文庫化されている。
映画はカンザス州の一家4人惨殺事件を再現した代表作『冷血』の執筆、犯人の一人との交流に焦点を当てた。ノンフィクション・ノベルという新しいジャンルを確立した、この『冷血』の新訳(佐々田雅子訳、税別895円、新潮文庫)が先月文庫化された。
カポーティ版「失われた時を求めて」を意図したがモデルとされた友人たちからの非難を浴び未完に終わった小説『叶(かな)えられた祈り』(川本三郎訳、552円、同文庫)、さまざまな人間がカポーティの生涯を証言するオーラル・バイオグラフィー形式の伝記、ジョージ・プリンプトン著『トルーマン・カポーティ』(野中邦子訳、上下各781円、同文庫)も今月出た。
ちなみに今回の映画はジェラルド・クラークの伝記『カポーティ』(中野圭二訳、文芸春秋、6000円)を原作にしているが、プリンプトンの伝記をもとにした映画「Infamous」も作られており、米国では10月公開予定だ。
エッセーや人物評論などをおさめた2巻本の『犬は吠(ほ)える』(小田島雄志訳、各800円、ハヤカワepi文庫)も9月10日、刊行される。文庫本ではないが、04年になって草稿が発見された幻の第1作、『真夏の航海』(安西水丸訳、1600円)もランダムハウス講談社から13日に出る。