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ひと・流行・話題

売り場に工夫「雑貨書店」 ネット店舗に対抗

2006年08月26日

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本棚の脇ではショーケースに入れてカメラを展示販売=東京・六本木の青山ブックセンター六本木店で

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忍者フェアでは、鉄扇に手裏剣も。女性店員の着物姿が「時代もの」の雰囲気を盛り上げる=東京・神田小川町の時代屋で

 雑貨と本を組み合わせるなどして売り場の演出に力を入れる書店が、東京都心に増えている。店の個性を生かし、伸長著しいインターネット書店にはない魅力を追求した結果だ。どこも代わり映えしない書店事情に風穴を開けるきっかけになるのでは、と期待する声も出ている。

 カラフルな輸入玩具に、グラス、Tシャツ、カメラ……。青山ブックセンター(ABC)六本木店は、6月の改装で、これまで扱ってきた雑貨がさらに存在感を増した。クリエーターが多い客層を踏まえてデザイン書の売り場にした1階は、雑貨との相乗効果で洗練された雰囲気が漂う。2階には階下を見渡せる回廊を設け、開放感を出した。

 神田小川町に2月にできた歴史関連書の専門書店、時代屋もユニークだ。入り口には150万円の「信玄鎧(よろい)」が鎮座。扇子、手ぬぐい、手裏剣などが本と一緒に並ぶ。店内奥の階段は時代劇に出てきそうな赤い橋に仕立てた。店員の服装は男性が作務衣で、女性は着物。肩書も男性店長が「旦那(だんな)」、女性副店長が「女将(おかみ)」、以下「番頭」「手代」「奉公人」……。10月には台場にも店を開く予定だ。

 また、3月にオープンしたブックスキデイランド亀有店は、入り口で花を販売。店内も、皿などの雑貨やキャラクターグッズが本と混在している。

 雑貨と本を共存させた先駆者としては名古屋が発祥のヴィレッジヴァンガードがある。だが、追随する書店は少なかった。

 ABCを経営する洋書取次会社の洋販の賀川洋社長は、日本の書店に以前から不満があったという。「本と他の商品を組み合わせる発想がない。たとえば、アート志向の人ならよいデザインの雑貨がそこにあれば欲しくなるでしょう」。2年前からABCを手がけることになり、実践の場ができた。昨年9月に開店した福岡店でまず、一見書店に見えない売り場を実現。六本木店は第2弾だ。

 インターネット書店への対抗意識を口にするのは、時代屋グループの掛谷大介代表だ。「わざわざ足を運んでもらうためには、楽しめる空間がないと」

 雑貨店側からも垣根は取り払われつつある。昨秋にできた神宮前のトーキョーヒップスターズクラブは、服や雑貨が並ぶ店内の壁の一つをすべて本棚にし、セレクトショップの中に「書店」を設けた。アレン・ギンズバーグ、ボブ・ディランら60〜70年代のカウンターカルチャー関係の書籍約1000点から漂う独特の雰囲気が、店全体に及んでいる。

 売り場を任されているのは「フリー書店員」を名乗る26歳の内沼晋太郎さん。「今の本屋にはお客さんを面白がらせようとする工夫が足りない。いかに本と出あってもらうか。そのための空間づくりです」

 書店の新潮流は何をもたらすのか。本の情報誌「ダ・ヴィンチ」の横里隆編集長は、「魅力的な空間づくりには、書店員が本をよく知っていることが必要。店づくりを通し目利きの書店員が増え、彼らが推す本を買う人が一定数いるようになれば出版社も多様な本を出せるようになる。この流れができれば出版界は活気づくと思う」と期待する。


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