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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>ひと・流行・話題> 記事 ひと・流行・話題 「有罪でも私は辞めない」 大宅賞の佐藤優さん2007年04月25日 「最高裁で有罪が確定しても簡単には(外務省を)辞めない。行政訴訟、民事で争う」。『自壊する帝国』(新潮社)で、大宅壮一ノンフィクション賞に決まった「起訴休職外務事務官」の佐藤優さん(47)は、会見で高らかにこう語った。 02年、ロシア通の学者への不正な資金援助(背任)と北方領土が舞台の、いわゆるムネオ疑惑に関与した(偽計業務妨害)疑いで逮捕、起訴され、1、2審は有罪判決が出ている。 しかし、国益のための政治家への便宜供与は外交官の公務、が持論。「その過程でトラブルが起きた時に詰め腹を切らされるなら外交官は何もやらなくなる。外務省にとり私はトカゲのしっぽだろうが、私は切れないしっぽになる」 起訴後は『国家の罠(わな) 外務省のラスプーチンと呼ばれて』などを出版。旺盛な活動を展開している。 今回の受賞作は、ソ連崩壊までの軌跡を見届けた若き日の回想記だ。同国の要人や宗教者、哲学徒が、革新と復興への道を探る姿が浮上する。選考委員の作家・猪瀬直樹さんは、構成と巧みな描写を絶賛、著者を「異能の人」と評した。 佐藤さんは、「彼らの思いを記録に残しておかないと、私の前半の人生は終わらない。世のため人のためではなく、自分のためにこれを書いた」と話した。
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