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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>ひと・流行・話題> 記事 ひと・流行・話題 ドラマで伝える「戦争」 名作を原作に各局特番2007年08月02日 終戦から62年。テレビではこの夏、第2次世界大戦時の空気がみなぎる名作を原作にしたドラマが多く並ぶ。「戦後レジーム(体制)からの脱却」を掲げた首相が続投し、憲法改正論議が具体化の兆しを見せ始めるなか、「戦争を知らない世代へ」という思いが込められている。 43年に応召。ニューギニア戦線では日本軍の敗色が濃く、陣地を造る重労働の日々が続く。砲撃で左腕を失った主人公が敵より怖かったのは、上官だ。理不尽な暴力や玉砕命令……。 NHKは12日夜、「鬼太郎が見た玉砕〜水木しげるの戦争〜」を放送する。マンガ家・水木の戦場体験を基にしたマンガ「総員玉砕せよ!」をドラマ化した。香川照之がマンガ画に登場する分身の兵士と、終戦後の水木を演ずる。 家喜正男チーフプロデューサーは、ほぼ事実に基づいた原作を読み、奇跡の生還を果たした個人の証言として伝えようと考えた。現地などで激戦を再現し、戦争の実像、水木の思いを描くことに重きを置いた。 香川は「軍服姿でいると、玉砕が迫ってくる恐怖が、分かるような気もした」と振り返る。家喜プロデューサーは「玉砕の名のもとで日本人が日本人を死に追いやった。極限に追い込まれた人間の精神状態を表現できた」と語る。 広島に投下された原爆の悲惨さと、その後も力強く生き抜いていった家族を描く「はだしのゲン」(10、11日の2夜連続、フジ系)は、73年に少年マンガ誌に連載されたベストセラーが原作。意外にもテレビドラマ化は初めてだ。 爆心地の悲惨な状況が強く記憶に残る原作。オリジナル作品で定評のある脚本の君塚良一は「子供の頃に読んでトラウマになる人もいると聞く。ただ私には、家族の物語、怒りや祈りの強い主張がストンと落ちた」と振り返る。 原作の中沢啓治さんは「人間はなんておろかなんでしょうか」と話し、戦争がなくならない世の中を嘆きながら、「やっとテレビでゲンをやってくれる。たくさんの人に関心を持ってもらう機会になればうれしい」と語った。 このほか、童話「かわいそうなぞう」のモデル花子と、戦後にその名を受け継ぎ、還暦を迎えた今も現役のはな子の2頭のゾウとその飼育員たちの物語「ゾウのはな子」が4日にフジ系で放送。日本テレビ系では24日、58年の名作「私は貝になりたい」のモデルで、BC級戦犯として追われた原作者の数奇な人生を描いた「真実の手記 BC級戦犯加藤哲太郎『私は貝になりたい』」が放送される。 また、「中学生日記」(NHK教育)は4日夜、「戦争と平和、どう教わっていますか?」と題し、先生役の芸人・高井俊彦が、地上戦が繰り広げられた沖縄で100人の中学生たちと出会い、語らうドキュメンタリーを送る。
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