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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>ひと・流行・話題> 記事 ひと・流行・話題 重松清氏が描く、猫と人間 七つの家庭の七つのドラマ2008年02月09日 家族を見つめ人間を書き続ける直木賞作家、重松清氏が、人と動物のかかわりを物語にした。 なじんだ毛布とともに2泊3日でレンタルされる猫たち。猫を借りる七つの家庭の、七つのドラマが描かれている。 40歳間近の子どものいない夫婦は、花粉症持ちの猫を借りてきた。2人の静かな生活のすき間に、久かたぶりの無邪気な笑いがわき起こるが……(花粉症のブランケット・キャット)。 定年間際のある女性は、いつも旅の相棒として黒猫を借りて連れて行く。3人の夫との離婚の経緯を、猫は助手席ですべて聞いてきた。末期のがん患者でもある彼女と老いた猫のドライブはどうなるのか(助手席に座るブランケット・キャット)。 中学1年の少年が、ウサギのように跳ぶ、しっぽのない猫を気に入った。猫と少年はなぜか同じ名前だった。父親には思いもよらなかったが、息子は学校でいじめる側にいた(尻尾(しっぽ)のないブランケット・キャット)。 リストラされて、自宅を売らなくてはいけなくなった父親。仕事を失った代わりに、子どもたちと妻のささやかな夢をかなえようと、猫を借りることにした(我が家の夢のブランケット・キャット)。 七つの短編連作集。いずれもアサヒ・コムに掲載されて人気を集めた。いまを生きる人の孤独と、猫のしなやかさに心が温まる。
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