|
ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>ひと・流行・話題> 記事 ひと・流行・話題 川上さん、桜庭さん 意欲語る 芥川賞・直木賞贈呈式2008年02月27日 第138回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の贈呈式が22日、東京・丸の内の東京会館で開かれた。「乳と卵」(「文学界」12月号)で芥川賞を受賞した川上未映子さんと、『私の男』(文芸春秋)で直木賞を受けた桜庭一樹さんが、今後の創作活動への強い意欲を語った。
歌手でもある川上さんは昨年、初めて芥川賞候補になり、第1回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞も受賞。身体と精神の結び目を考察する独自の世界を切り開く新鋭として、にわかに注目を集めていた。桜庭さんはライトノベル出身。昨年、『赤朽葉家の伝説』(東京創元社)で日本推理作家協会賞を受賞し、人気も急上昇中だ。文壇でも期待の高い二人の受賞とあって、にぎやかな贈呈式となった。 川上さんは「自分がどういうことを書けるのか、読んでくれた方に意味あるものになるのか、今の時点ではわからなくて書いたので、素晴らしい新人賞をいただき、背中を押してもらった気持ちです。険しく激しい道だと思うが、たくさんの小説をがんばって書いていきたい」と述べた。 和服姿で登壇した桜庭さんは「私は、誰もが本当は気付いていることに、小説によって名前をつけてゆくことを考えていました。事件を後追いするのではなく、予見となるような現代性と、新しい風をスタンダードにする普遍性とを併せ持ったものを書いていきたい」と決意を語った。 受賞スピーチに先立ち、芥川賞選考委員の山田詠美さんは「『乳と卵』で書かれたセックスは、男女のセックスではなく誰も書かなかった領域だと思う。この人に何かしてあげたい、という作家を選ぶことができて、幸せに思います」と述べた。 直木賞選考委員の浅田次郎さんは「一読者としては『私の男』は好きな小説ではないが、基準に照らすと掛け値なしにすごい小説だと思って推薦しました。受賞後の慌ただしさが続くことでしょうが、ぜひ乗り越えていただきたい」とエールを送った。 ここから広告です 広告終わり この記事の関連情報ひと・流行・話題 バックナンバー
|
ここから広告です 広告終わり 売れ筋ランキングコラム
|