|
ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>ひと・流行・話題> 記事 ひと・流行・話題 将棋マンガ隆盛 頭脳と心の闘いで魅了2008年04月17日 せつない「3月のライオン」、熱い「ハチワンダイバー」、息詰まる「しおんの王。将棋が題材の連載マンガが、いま3本ある。マンガ好きの渡辺明・竜王は「将棋界にとってラッキー。多くの人に将棋を知ってもらえたら」と話す。 白泉社「ヤングアニマル」誌の「3月の〜」は、「ハチミツとクローバー」の羽海野チカが、事故で家族を失った17歳のプロ棋士と3姉妹のふれあいを描く。下町情緒が主人公の孤独を際立たせる。将棋を題材にした理由を羽海野は「身一つで闘う男の子を描きたかった」という。 集英社「週刊ヤングジャンプ」誌の「ハチワンダイバー」の作者・柴田ヨクサルは、小学6年までプロ棋士を目指していた。 賭け将棋で暮らす真剣師・菅田が訪問サービスのメード(実は自分を負かした女真剣師)の導きで、己の存在を賭けた激しい闘いに飛び込む物語。「真剣師というテーマを選んだのは、プロと違い、いきなり知らない相手と指す面白さを表現できるから」と柴田。テレビドラマ化も決まった。 講談社「アフタヌーン」誌の「しおんの王」は、元棋士の林葉直子が「かとりまさる」名義で原作を、安藤慈朗が作画を担当。テレビアニメ化もされた。 両親を将棋関係者らしき人物に殺された少女・紫音が、プロ棋士となって対局を重ねるうち、封印した殺人の夜の記憶がよみがえり、犯人像が絞られる。かとりは「将棋と並行して事件も詰めに進む感じ。将棋を知らなくてもサスペンスと人物の個性で楽しんでもらえると思います」。 3作はいずれも主人公の心の傷や屈折が焦点。将棋に自分の存在をかけ、頭脳の闘いと心の闘いが絡まる。芯の通ったドラマで将棋を知らない層を引きつけ、知っていればさらに楽しい。サービス精神いっぱいの3作だ。(小原篤)
ここから広告です 広告終わり ひと・流行・話題 バックナンバー
|
ここから広告です 広告終わり 売れ筋ランキングコラム
|