2010年2月6日
スーパースター・マドンナやハリウッド女優のグウィネス・パルトロウ。“セレブ”と呼ばれる女性たちにエクササイズを指南するトレーナーのDVDブックが売れている。トレーシー・アンダーソン。来日すれば女性誌が取材に殺到する“カリスマトレーナー”だ。そのメソッドが多くの女性たちに支持されるのはなぜなのか。
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マガジンハウス発行の『jane,(ジェーン)』が初めてトレーシーを紹介したのは昨年4月。読者の間で評判を呼び、担当の能勢邦子さんは同誌編集部から飛び出してトレーシー担当になった。そして刊行されたのが『ザ・トレーシー・メソッド』と続編『ザ・トレーシー・メソッド2』。5月発売の第1弾は20万部、11月発売の第2弾も5万部。どちらもDVDブックとしては好調な売れ行きだ。
エクササイズのDVDといえば「ビリーズブートキャンプ」の流行が記憶に新しい。アップテンポのリズムとビリー隊長のかけ声に合わせ、激しく動く運動だった。
対照的に、トレーシーのDVDには激しいリズムもダンスもない。「すべての体の筋肉はつながっている」という発想のもと、ゆったりとした動作を繰り返し、普段使わない体の中の「アクセサリー・マッスル」を刺激していく。
「激しい動きで鍛えると大きな筋肉がさらに大きくなるだけ。眠っていた筋肉にショックを与えるのが私のメソッドです」(トレーシー)
独自の方法論は、8年もの歳月をかけたリサーチの結果生まれたという。「体形が違う100人の女性全員に、柔らかな体のラインを生み出せる」と、本人は自信満々だ。
女性誌「CREA」(文芸春秋)は、2月号の巻頭特集「30代からのお腹(なか)やせ」の中で、8ページにわたってトレーシーを取り上げた。編集担当の室山裕香さんは「読者2人に2週間実践してもらったら、ウエストが4センチ細くなった。偽りのない効果を目の当たりにして驚いた」という。
だが、即効性だけが人気の理由ではないようだ。自らが登場する連載「編集モチコのガチンコダイエット」でメソッドを実践。「すぐに、経験したことのない筋肉痛になった」という「MORE」(集英社)編集部の吉田望子(のぞみ)さんは言う。「最近の読者アンケートを見ると、『カリンコリンのスキニー(細さ)よりも少しむっちりしているぐらいのカーヴィー(女性らしい曲線美)が理想』という声が圧倒的。女性自身が美しいと認める“女性らしい体のライン”が手に入るのがトレーシーのメソッド。だからウケているのだと思う」
売れ行き好調のトレーシーDVDブック。春には第3弾が発売されるという。「健康的な曲線美」という価値観がさらに定着していきそうだ。(竹端直樹)
出版社:マガジンハウス 価格:¥ 880
著者:トレーシー・アンダーソン
出版社:マガジンハウス 価格:¥ 3,000
著者:トレーシー・アンダーソン
出版社:マガジンハウス 価格:¥ 3,000