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コミック教養講座

たばこ屋の娘 [著]松本正彦

[掲載]2005年03月27日
[評者]湯浅学

 舞台は四畳半一間のアパート。トイレ共同、風呂なし。男のほうは自分から女性に言い寄ることなど決してないタイプで、女のほうは気だてがよくめんどう見もいいが、お嬢さんと呼ばれるようなことのない環境に育ったと思われるタイプ。そんな男女が、泣きもしなければ怒りもせず、ドラマティックな悲恋に晒(さら)されたりもしなければ不倫でドロドロになることもなく、静かに淡々と恋愛する短編集。

 ここに描き出された物語は、今も毎日日本のどこかで繰り返されているかもしれない地味なものだ。

 これらの物語と登場人物のように、この漫画も70年代前半に発表されたまま特に話題にされることもなく忘れられていた。しかしここには、人の心をほんの少しだが確実に動かす情がある。地味すぎて気がつかぬが、気づかされると忘れられなくなる慈しみがある。食べ飽きることのない漬物のように、噛(か)むほどに味が日々体に染みてくる。

 本作の作者松本正彦氏は奇作『パンダラブー』で少々知られているが、惜しくも先日逝去された。ご冥福をお祈りするとともに、氏の作品が今後さらに復刻されることを心より願う。

 なお本書は小部数の出版だが、東京・中野の書店「タコシェ」から全国に通信販売されている(03・5343・3010。



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