題名どおり、ユカちゃんという少女がさまざまなファッションに身を包んで活躍する、おしゃれ度の高いコメディだ。といっても変に格好をつけた作品ではない。むしろ、かなり自由なスタイルでギャグを繰り広げる、親しみやすい「ご近所もの」作品である。
12歳のわりに背が高いユカちゃんは、プロのモデル並みの着こなしをする、とても元気でわがままな子だ。学校でも家庭でも、天真爛漫(てんしんらんまん)にエゴ丸出しで、そのわがままぶりが、読んでいて気持ちいい。
わがままというのは一歩間違うと、単なる傲慢(ごうまん)さとなり、不快なものとなる。でもユカちゃんは、わがままである以上に、他人の言うことをすっかり真に受けてしまうキャラクターなのだ。つまらない冗談も、ちょっとした嘘(うそ)も、全部真に受けて大騒ぎしてしまう。これが、ユカちゃんのわがままさを、親しみあるものに変えてしまう。
他の登場人物も同様だ。子どもから大人まで、パワフルで我の強い人物が数多く活躍するが、ちっとも嫌みな感じがしない。
他人の言うことをすっかり真に受けるのは、見方を変えれば、誰かを全面的に受け入れているということだ。だからこそ、自分のわがままも他人によって受け入れられる。その相互関係はとても幸福な空間であり、この作品の大きな魅力だ。
笑いとドラマがうまくミックスされた爽快(そうかい)な作品だ。