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コミックガイド

〈当〉タネダミキオでございます。 [著]塚脇永久 [監修協力]佐藤大吾

[掲載]2007年01月28日
[評者]南信長

 そのまんま東氏が圧勝した先の宮崎県知事選。知名度は高いものの、必ずしもプラスイメージだけではない同氏の当選は、各紙で既報の通り、既存の政党や政治家への不満と、手垢(てあか)のついていない人材への期待を示すものだろう。

 そういう意味では、本書の主人公にも勝機は十分ある。25歳のフリーターが、ひょんなことから市議会選挙への出馬を決意。知識も経験もお金もないゼロからのスタートながら、謎の老婆のアドバイスや同級生らの協力もあり、失敗を乗り越え選挙戦への準備を整えていく。

 最初は選挙に出るなど自分には無理と思っていた主人公が、〈当選確率4/5〉〈平均年収は約1000万〉〈(資金は)100万円あれば余裕〉という老婆の言葉でその気になる。その過程は、落ちこぼれ高校生が東大をめざす『ドラゴン桜』を思わせる。同作は「東大なんて簡単だ!」とブチあげたが、本書は「選挙なんて簡単だ!」という感じ。選挙活動と政治活動の違い、政治団体設立の方法などを具体的に解説する情報マンガとしての要素も強く、若くしてトップ当選を果たした実在の議員をキャラとして登場させることで説得力もアップ。打算的思惑から、本気で街を変えたいという意識へ変化する主人公の成長ぶりにも胸が熱くなる。

 読めば選挙に関心が湧(わ)くこと必至。4月の統一地方選、夏の参院選に向け、あまり投票に行かない人にこそ読んでほしい。

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