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コミックガイド

ラウンダバウト [著]渡辺ペコ

[掲載]2007年11月11日
[評者]南信長

 人生で一番すっとこどっこいな季節=中学生。ダサくてマヌケで過剰な自意識に振り回されていた自分の姿を思い出し、赤面してしまう人も多いだろう。と同時に、あの頃の純朴なマヌケさを愛(いと)しく感じる部分もあったりして。

 本書は、そんな懐かしくも痛痒(いたがゆ)い中学生ライフを、女子目線で描いたものだ。エピソードごとに主役は入れ替わるが、全体の主人公はマンガ好きの中2女子・野村真。“おしゃれ美容院”に行くつもりでためたお金を好きな漫画家へのプレゼントに使い、代わりに姉に「まことちゃん」カットにされても気にしない。そんな彼女が創作ダンスで「マント」の表現に腐心したり、初めて見るAVに驚愕(きょうがく)したりしながら、少しずつ大人になっていく過程を、繊細かつキュートに描く。

 男子より女子のほうが早熟とはいえ、これほど自分が中学生であることを自覚している中学生は珍しいと思うけど、それでも大人と子供の狭間(はざま)で右往左往する彼女らの日常は、瑞々(みずみず)しい発見に満ちている。

 作者は、マンガ好き注目の新鋭。骨格のしっかりした絵柄、飄々(ひょうひょう)としたセリフ回しは、確かな才能を感じさせる。〈絶賛第二次性徴中!〉という帯コピーも秀逸。カバーの作品紹介によれば、タイトルは「回転木馬」を意図しているようだが、「回り道」「ロータリー式交差点」の意もある。いずれにせよ思春期の戸惑いをイメージさせるに十分だ。

    ◇

第1巻。月刊誌「コーラス」に連載中。

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