写真: 田中優子さん

プロフィール 田中優子 (法政大学教授)
1952年横浜生まれ。法政大学教授。専門は日本近世文化・アジア比較文化。江戸学の第一人者として「江戸の想像力」(ちくま学芸文庫)「江戸百夢」(ちくま文庫)「カムイ伝講義」(小学館)のほか、「きもの草子」(淡交社)「樋口一葉「いやだ!」と云ふ」(集英社新書)など著書多数。美術館の企画委員、新聞の書評委員なども務めている。

 田中優子(法政大学教授)のおすすめ電子書籍

RUR/山椒魚戦争 [著]カレル・チャペック

RUR/山椒魚戦争 [著]カレル・チャペック

■人間の欲望が作った制御不能の世界を描く   カレル・チャペックという名前は、私にとって子供の頃からおなじみのなつかしい名前である。チャペックの『長い長いお医者さんの話』(中野好夫訳)は、私の子………[もっと読む]

[掲載] 2012年03月13日

始祖鳥記 [著]飯嶋和一

始祖鳥記 [著]飯嶋和一

■夢追う「江戸時代人」を描いた不思議な小説   飯嶋和一が電子書籍に出た! とても嬉(うれ)しい。ひいきの役者が様々な舞台に出るのを見るような気分である。 時代小説、歴史小説には非常にたくさんの………[もっと読む]

[掲載] 2012年02月07日

ある市井の徒 越しかたは悲しくもの記録 [著]長谷川伸

ある市井の徒 越しかたは悲しくもの記録 [著]長谷川伸

■面白い小説は現実の人間の迫力から作られる   こういう本が世の中にあったのか、と改めて目を開かれた。明治の横浜を子供のまなざしから、実にリアルに書いている。それもそのはずで、これは長谷川伸の自………[もっと読む]

[掲載] 2012年01月10日

剣客商売  [著]池波正太郎

剣客商売  [著]池波正太郎

■男も女もほれこむ理想の隠居   池波正太郎に「剣客商売」というシリーズがある。雑誌の連載は1972年に開始されている。「鬼平犯科帳」は1968年に始まったので、しばらく後から書かれたものだ。「………[もっと読む]

[掲載] 2011年12月06日

鬼平犯科帳の世界 [編]池波正太郎

鬼平犯科帳の世界 [編]池波正太郎

■「鬼平は最初が勝負」作家が語る創作の背景   池波正太郎は文庫本でも相変わらず売れる作家だが、電子書籍もかなり出ている。しかし全部ではない。ざっと調べたところでは、「鬼平犯科帳」は全て出ている………[もっと読む]

[掲載] 2011年11月08日

墨東綺譚 [著]永井荷風

墨東綺譚 [著]永井荷風

■老いた心も悪くない、ゆるやかで蜜のような小説 何回かこの作品を読んでいるのだが、年齢とともに読み方が変わる。若いころはとても退屈だった。「過去」の厚さが違うからだろうか。今は読み始めたとたんに………[もっと読む]

[掲載] 2011年10月11日

ラヴクラフト全集 [著]H・P・ラヴクラフト、[訳]大西尹明ほか

ラヴクラフト全集 [著]H・P・ラヴクラフト、[訳]大西尹明ほか

■研究心うずく〝恐怖〟創造のメカニズム   アメリカの作家、ハワード・フィリップス・ラヴクラフト(1890~1937年)の名前は、「クトゥルフ神話」「ネクロノミコン」という言葉とともに学生から聞………[もっと読む]

[掲載] 2011年09月13日

心 [著]ラフカディオ・ハーン、[訳]平井呈一

心 [著]ラフカディオ・ハーン、[訳]平井呈一

■日清戦争前後の日本人の心性を活写 今年のゼミの夏合宿は出雲松江方面となった。そこで思い出したのがラフカディオ・ハーンの『心』である。 ハーンの仕事は「再話」と言われる耳で集めた物語の書き直しと………[もっと読む]

[掲載] 2011年08月16日

世界大博物図鑑 [著]荒俣宏

世界大博物図鑑 [著]荒俣宏

■役に立ち、面白く、想像がはばたく図鑑 これは驚いた。博物学の本をいろいろ見ているうちに、ずいぶん前から愛用している荒俣宏の『世界大博物図鑑』がebook japanに入っていることがわかった。………[もっと読む]

[掲載] 2011年07月19日

菅江真澄遊覧記 [著]菅江真澄、[編]内田武志、宮本常一

菅江真澄遊覧記 [著]菅江真澄、[編]内田武志、宮本常一

■東北を思い東北に生きた謎多き〝旅人〟の記録 東日本大地震以来、さらに東北のことを考える機会が多くなった。私は毎年、学生を連れて佐渡や秋田に合宿に行っていたので、いつも気になっている。 出かける………[もっと読む]

[掲載] 2011年06月22日

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