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ここから本文エリア 話題の本棚 楽しむ買い物 達人が教えるワクワクどきどき[掲載]2008年03月30日 商品を手に入れるだけでなく買い物自体の楽しさを伝える本が目につくようになった。商品選びの達人や作家らが、買い物についての哲学やワクワクドキドキを伝える著書も相次いで出版されている。 川島蓉子著『川島屋百貨店』は、百貨店巡りの感覚でとっておきの品々を紹介していく。釣り糸を織った素材のトートバッグや、骨の数の多い多間(たけん)傘、雪の結晶を思わせる紙せっけん、マグカップ型スピーカー……。使う時の楽しさを重ねて商品を語り、人は買い物をする時、「どこかに自分の『個』を反映しているのではないでしょうか」と問いかける。 飛田和緒著『お嬢様の手みやげ』は、家族構成や親密度、年齢、地域など、様々な条件にあわせた手土産を考える。手土産とは品物自体より「どんな気持ちで選ん」だか、「手土産にはその人となりがあらわれる」という独自の手土産論を展開する。 『案外、買い物好き』は、村上龍のエッセー。ミラノでシャツの奥深さに目覚め、ハバナで悪夢を誘うような「虫」の置物を買い、カリフォルニアのワインから非欧州の「新世界」だけが持つ文化を読み取る。「欲しいものを選び購入するという行為は、資本主義的な自由の一つの象徴なのだ」。そんな哲学も含めた買い物への思いが詰まっている。 売り手の側から、男女の買い物の違いを読み解いて、女性の買い物を分析したのが、木田理恵著『彼女があのテレビを買ったワケ』。1箱300円でも支持されたおしゃれで機能的なティッシュ、56種類のフレーバーをそろえ、次に何を買うか楽しみながら食べるチョコレートは女ゴコロをつかんだ商品。一方で、同じ女性でも場面によって、手間と時間をかけない消費と、過程を楽しむ買い物とに二極化している。買い物の楽しさや個性の発見は、バランスをとりながらということだろうか。
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