東京ディズニーランドとディズニーシー、ひっくるめて言うと「東京ディズニーリゾート」の関連本や特集記事は、腐るほどある。ディズニー様の厳格なチェックを受けた季節ごとの「官製記事」はもちろん、写真を借りられず安っぽいイラストでしのいだゲリラ的「攻略本」もあって、数は膨大だ。が、ゲリラ本も、訴えられたくないあまり、「お上」に気をつかった作りで面白くもなんともない。
しかし、本書は違う。何しろ「週刊文春」にて、長年、あきれるほどムダな(?)調査をし続けている「ホリイのずんずん調査」の堀井憲一郎さんの著書である。ディズニー様に気なんか一切使わず、「思いつく限り、あらゆることを調べ」「数え」「ランキング」し、込まないトイレ(込んでいる日、リゾートのトイレ問題は深刻です)、いろんな目的別/混雑具合別の回り方など、やっぱりあきれる調査力でつまびらかにしてくれた。面白いのは、「官製記事」はビジネスライクなウキウキムードなのに、「愛していないくせに深くつきあっている男・堀井」が書いた本書のほうがリゾートへの愛の深さを感じるところ。ディズニーリゾート本の決定版と断言します。
ちなみに評者は雨に降られ、「エレクトリカルパレード」を2回続けて観(み)られなかった不運の持ち主。本書を持って、また行くよ。待ってろ、ミッキー。