誰にでもある、とっておきのひと皿。口にすれば、さまざまな思い出がよみがえり、心がじんわりと温かくなる。34人のそんなひと皿をエッセー、レシピと共に紹介する。
有機農業家の山下一穂さんのひと皿は、人生最後の日に何を食べたいか、と聞かれたら迷わず答えるという「カリフラワーのポタージュ」。結婚して三十数年続く「至福の晩酌タイム」のほのぼのとしたエピソードの中に登場する。
会社員の三上未央さんは母が食べさせてくれた「ビーフカツ」を挙げた。「精神的に危機的な状況」を救ってくれたスペシャルメニューは、食欲だけでなく希望を思い出させてくれたという。
監修をした料理研究家の飛田さんは「『おいしい』は、小さな幸せにつながっている、そんな気持ちを今改めてかみしめています」とつづる。