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“衆道”の歌舞伎、染五郎が百年ぶり上演 小説化も

2006年09月13日

 大阪松竹座(大阪市中央区)で10月に始まる衆道(男色)がテーマの花形歌舞伎「染模様恩愛御書(ちゅうぎのごしゅいん) 細川の男敵討(かたきうち)」が28日、小学館パレット文庫からノベライズ本「紅蓮(ぐれん)のくちづけ」として出版される。作者は男性同士の恋愛(ボーイズラブ)小説で若い女性に人気の作家、深山くのえさん。西炯子(けいこ)さんが描く耽美(たんび)な挿絵も満載だ。

 若い武士・大川友右衛門と美しい小姓・印南数馬の恋を縦軸、主君への忠義を横糸に描かれる男たちの物語。三世河竹新七作「蔦模様(つたもよう)血染御書(ちぞめのごしゅいん)」の外題で1889年に初演され再演を重ねたが、主題が衆道であることや見せ場の大火演出の困難さから、1903年を最後に数馬を「数江」と女性に変えた“マイルド”版に移行。その上演記録も昭和初期で途絶えたという。大阪松竹座では市川染五郎さんの友右衛門、片岡愛之助さんの数馬で、103年ぶりに業火に消える男たちの愛を描く。

 ノベライズは、復活上演を知った小学館から打診があり、松竹も快諾した。「若い女性をターゲットにした歌舞伎の小説化は初めて。新たな観客層が歌舞伎に興味を持つ糸口になれば」と松竹は期待している。


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