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祇園唯一の書店が閉業 「京都本」並び常連に舞妓さんも

2006年10月14日

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14日で閉店する祇園書房=京都市東山区で

 京都・祇園で唯一新刊を扱う町家の本屋「祇園書房」(京都市東山区祇園町南側)が14日、閉店する。観光ガイドや着物、茶道の本など「京都本」を中心に扱い、「祇園の情報源」として板前さんから舞妓(まいこ)さんまで幅広い人々に愛されてきた。店じまいを惜しむ声が上がるが、町家は取り壊され、跡地はコンビニになる。

 四条通に面する築130年の町家。宮川和久社長(73)の義母が1928年にここでたばこ屋を始め、戦後は店半分を祇園甲部お茶屋組合に貸し、観光案内所も兼ねた。宮川社長が中学校教諭を退職したのを機に81年、本屋として再出発した。

 店頭にならぶ約1万5000冊の書籍の半分は、京都に関連した本が占める。かっぽう着姿で料理の本に目を通す板前さんがいれば、けいこ帰りに待ち合わせをする舞妓さんの姿も。年中無休で、平日は午後10時まで。配達サービスもしていた。

 インターネットで本が買え、雑誌はコンビニで24時間手に入る時代。宮川社長は、大型店の進出や建物の老朽化などもあって閉店を決めた。「寂しいけれど仕方がない。25年間かわいがっていただき感謝しています」

 常連客の美容室「やまと」経営で結髪(けっぱつ)師の石原哲男さん(58)は自著「日本髪の世界」を置いていた。「地域に密着した本屋がなくなるのは本当に残念」。祇園商店街振興組合理事長で京寿司(ずし)「いづ重」の店主、北村典生さん(37)は「店自体が観光地になるような深みがあった」と惜しんでいる。


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