横田めぐみさん(拉致当時13)の拉致事件を題材にした漫画「めぐみ」が21日、2冊組みの単行本として双葉社から発売される。原作・監修した両親の滋さん(72)と早紀江さん(69)は20日に記者会見し、「金正日(総書記)や小泉首相もこれを読み、『解決しなければ』と思ってほしい」と願いを語った。
漫画は「漫画アクション」誌に昨年12月から14回連載された。作画した漫画家・本(もと)そういちさん(42)は関係者にインタビューを重ね、家族や友人、事件を掘り起こしたジャーナリストや支援者ら、めぐみさんを取り巻くさまざまな人々の視点から事件を描いた。
早紀江さんは「暗い、いやな事件ですが、めぐみの明るい表情も描いて下さった。新潟にいたころの家の中など、よく描かれ、なつかしく、たまらない気持ちになった」と話した。
最終章は早紀江さんがめぐみさんと再会し、実家の庭でめぐみさんの背中を流す場面。昨年5月の小泉首相の再訪朝直前、早紀江さんが実際に見た夢だといい、早紀江さんは「再訪朝の時は今度こそ帰ってくるんじゃないかと楽しみにしていたんです」と、進展しない拉致問題の現状への無念さを口にした。