講談社は4日、「大江健三郎賞」の創設を発表した。ノーベル賞作家の大江健三郎氏(70)が1人で選考にあたり、可能性、成果を最も認めた「文学の言葉」を持つ作品を受賞作とする。
賞金はなく、英語への翻訳と、世界での刊行を賞とする。第1回は06年1月から12月までの1年間に刊行された作品を対象とし、07年5月に受賞作を発表する。選評の代わりに、大江氏と受賞作家の公開対談を行い、「群像」誌に掲載する。
大江氏は、「世界に向かって日本のいい文学の言葉を押し出したい。日本の国内で純文学は話題にされなくなっているが、社会の中心にいる人に、もういちど小説を本気で読んでみませんか、と伝えたい」と話した。