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辞世の句を集めた新著を出した北原照久さん
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横浜ブリキのおもちゃ博物館(横浜市中区)館長の北原照久さんの新著「珠玉の日本語・辞世の句」(PHP研究所)が、東京の大型書店のベストセラー入りした。
忠臣蔵で知られる浅野内匠頭(たくみのかみ)が死にぎわに詠んだとされる「風さそう 花よりも猶(なお) 我はまた 春の名残(なご)りを いかにとやせん」をはじめ、古今の50人余りの最期の言葉を紹介している。
「辞世の句が売れたためしがない、と出版社から何度も断られた」と北原さん。
言葉が残されたのがどんな時代だったかの説明をつけ、難しい言葉には読みがなをつける工夫をした。勉強をせずに学校を放り出された子ども時代に、お母さんや恩師に励まされた言葉が忘れられず、言葉の力に注目しているという。
たとえば、浅野内匠頭の歌をはじめ、よく知られた辞世の句には「美しすぎる。後世の人が心情を思って詠んだ偽作ではないか」という説もある。
だが、それもふくめて何百年も語り継がれた言葉は「力があり、潔く、友情もあって奥が深い」と北原さん。「歴史に詳しい人はふーんと思うかも知れないが、こんな人がいたんだ、と若い人に知ってほしい」と願っているという。税別で1200円。