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芥川賞を受けた絲山さん(左)と直木賞の東野さん=東京・丸の内の東京会館で
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第134回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の贈呈式が2月17日、東京・丸の内の東京会館で開かれ、芥川賞の絲(いと)山秋子さんと直木賞の東野圭吾さんに正賞の懐中時計と副賞100万円が贈られた。
芥川賞選考委員の黒井千次さんは、受賞作の「沖で待つ」を「語り手である『私』がしっかりした構造を持っている。男と女を職場で対等に働かせる新しい現実の中で、そこに生きている人間が何を身につけ、どういう展望が未来にひらけていくかを書ききった」と評価した。
芥川賞、直木賞の両方で候補になったことのある絲山さんは、「2年前に川端賞をいただいた時『あと50年書き続ける』と申し上げました。2年たって、私はこの言葉を訂正しません。あと48年間書き続けたい」「そううつ病の持病がありますので、こういう大きなイベントに巻き込まれても自分が何も変わらないことに大きな達成感があります」とあいさつした。
直木賞選考委員の平岩弓枝さんは、受賞作の『容疑者Xの献身』を「なぞときの部分と人間を書く部分、2本の糸が、名人が縄をなうがごとく1本になった、非常な秀作」と絶賛した。
候補になること6度目で賞を射止めた東野さんは、「小説を書いて生活できたらいいなと上京してからちょうど20年になります。こういう日がくるとは想像もしていませんでした」と、珍しく感激を表した。
「読書離れが言われるなか、依然たくさんの方が読書を楽しんでいるのは、読む価値のある作品が過去にたくさんあったからで、いまの自分があるのも諸先輩がたのおかげ。期待はずれの作品を書いたら、そういった読者を離してしまう。今回の受賞を機に改めて肝に銘じたい」と話した。