「頭突き(パッチギ)王」の名で60〜70年代のプロレス界で活躍し、10月26日に韓国で死亡した大木金太郎(本名・金一(キム・イル))さんが自らの人生をつづった「自伝大木金太郎 伝説のパッチギ王」(講談社)が今月出版された。同胞の力道山にあこがれて日本に密入国したこと、リングでの数々の死闘から、当時の日韓関係まで克明に書かれている。
本は亡くなる直前の今年9月まで、韓国・日刊スポーツ紙に連載した自伝をまとめたもので、日韓両国で出版された。
自伝では、力道山との初対面で「苦労して玄界灘を渡ってきたからには、すべてを我慢して頑張りなさい」と声をかけられ、感激したエピソードを明かした。必殺技の頭突きも力道山の強い勧めで身につけたという。
栄光の歴史だけでなく、当時のプロレス界と裏社会との関係にも触れた。力道山が裏面から日韓国交正常化交渉をサポートしていた話も紹介。日韓の政治問題にまで範囲を広げている。