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ヘミングウェーの「白い家」、晩年の黄土色に改修

2007年02月20日

 キューバを愛した米国の文豪ヘミングウェーが、22年間暮らした首都ハバナ郊外の旧宅の改修工事が約2年ぶりに終了し、一般公開が再開された。死後はヘミングウェー博物館となり、高台の「白い家」として知られてきたが、晩年は明るい黄土色だったことが判明。改修で塗り戻された。

写真明るい黄土色に塗り替えられたヘミングウェーの旧宅=ハバナ郊外で
写真改修工事を機に元の明るい黄土色に塗り替えられたヘミングウェーの旧宅=ハバナ郊外で

 旧宅はマンゴーなどの木々に囲まれ、風通しのいい丘のうえに立つ。名作「誰がために鐘は鳴る」の映画化で富を得たヘミングウェーが買い取り、ここで「老人と海」が生まれた。長年の風雨や湿気による傷みが激しく、キューバ政府は05年3月から約4000万円をかけて書物の保存や家の改修を進めてきた。

 同博物館によると、米民間団体との共同調査で建物の外壁には8層のペイントがあることがわかった。ヘミングウェーが入居後、元の黄土色から白にいったん塗り替え、その後明るい黄土色に戻していたことを確認し、「オリジナルの色の方がふさわしい」との判断で塗り直した。

 工事期間中は撤去されていた愛用のタイプライターや置物、9000冊の書物も元に戻され、ヘミングウェーが浴室で体重を量るたびに壁に殴り書きした数字も保存されている。釣り船や塔の改修は08年まで続く予定だ。

 工事期間中、米民間団体からは資金援助の話も出たが、米紙によると対キューバ経済制裁を続けている米政府は旧宅が「観光資源になる」と判断し、援助には許可を出さなかったという。

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